不死鳥のように蘇った奇跡のブドウ、カルメネール
今回はカルメネールについて
カルメネールはボルドー原産の赤ワイン用のブドウ品種です。
かつてボルドーでは広く栽培されていましたが結実があまり良くなく、成熟も非常に遅い品種の為次第に生産量が減っていきました。
そこに先週紹介したフィロキセラが襲い掛かりまさに泣きっ面に蜂状態、そんなこんなでカルメネールは姿を消してしまいました・・・
しかし!その後長い時間を経てチリでカルメネールが発見されるのです。
なぜそんなことが起きたかというと、フィロキセラ禍以前にフランスからチリにカベルネソーヴィニョンやメルローと共にカルメネールが持ち込まれます。しかしカルメネールはメルローと勘違いされておりメルローと一緒に長い間栽培されてきました、1994年にDNA鑑定によりカルメネールと識別され、1996年にラベル表記が許可されるに至り見事に復活を遂げたのです。
現在はほぼ全てのカルメネールがチリで栽培されており、チリを代表するブドウ品種として活躍しています。
味わいは重厚で凝縮感があり、果実味も豊かです。成熟するのが遅い為、収穫のタイミング次第では青臭い印象が残りますが、しっかりと完熟させたカルメネールで造るワインはカベルネソーヴィニョンにも負けない魅力があります。
合わせたい料理はやはり肉、和牛など脂の多いお肉から赤身のお肉まで幅広く合わせることが出来ます。
このように少し不遇な品種なカルメネールですが、ブドウも大変だったんだなーと思いを馳せながら飲んで頂きたいです!
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