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kikkake wine blog

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  • 魅惑の甘口ワインの世界 後編
    12月 4, 2021 Wine shopkikkake

    魅惑の甘口ワインの世界 後編

    前回、前々回は貴腐ワインとアイスワインについての説明をさせて頂きましたが今回はその他の甘口ワインを一気に紹介して締めようと思っております! フランス ヴァン・ド・リクール ヴァン・ドゥー・ナチュレル セレクシオン・グラン・ノーブル 上2つはフランスの酒精強化ワイン、セレクシオン・グラン・ノーブルはアルザスの貴腐ワインです。非常に高価ですが三大貴腐に負けないクオリティです。 酒精強化ワインに関しては別の記事で改めて紹介します! イタリア マルサラ パッシート(レチョート) マルサラは酒精強化ワイン、パッシートはブドウを陰干ししてワインに凝縮感を与える技法です。そのブドウを使って作られるワインを辛口はアマローネ、甘口はレチョートと言います。 スペイン シェリー 酒精強化ワインなのでまたの機会に ドイツ カビネット シュペートレーゼ アウスレーゼ ベーレンアウスレーゼ これらはドイツのワイン法で糖度による格付けが行われておりこれらの総称を『プレディカーツヴァイン』と呼びます。ベーレンアウスレーゼの上には依然紹介した【アイスヴァイン(アイスワイン)】と【トロッケンベーレンアウスレーゼ(貴腐ワイン)】がいます。基本的に下に行くほど甘く、高級になります。 ポルトガル ポート マデイラ これらも酒精強化ワインなのでいずれ解説記事を書きます。 あとはオーストリアやフランスのロワール地方なども有名ですが特に有名なものを紹介しました!これを読んで気になるワインがあったら是非実際に飲んで頂いて、普段飲んでいるワインとは全く別の楽しみ方を見つけることが出来たら最高ですね!

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  • 魅惑の甘口ワインの世界 中編
    11月 13, 2021 Wine shopkikkake

    魅惑の甘口ワインの世界 中編

    前回は貴腐ワインで終わってしまったので今回は貴腐ワインと同格と言ってもいい甘口ワインの最高峰、アイスワインをご紹介していきます。 アイスワインはその名の通り凍ったブドウをそのまま圧搾し、その果汁で造るワインの事です。 アイスワインはドイツでブドウを収穫する前に寒波に見舞われ、凍てしまいましたが廃棄するのももったいないのでそのブドウでワインを造ってみたところ非常に美味しい甘口ワインが出来たという偶然から始まったとされています。 主な生産地はドイツ、カナダ、オーストリアとやはり寒冷な地域になっており生産量はカナダがトップです。生産には厳しい規定があり、ドイツは-7℃以下、カナダは-8℃以下で収穫されたブドウを使用しなければアイスワインは名乗れません。 なぜ凍ったブドウを使うのかと言うと、ジュースを凍らせたことがある方は何となく経験しているかと思いますが、凍らせたジュースが少し溶け始めた頃に飲むと非常に甘いですよね?これと同じことがブドウでも起こります、果実の水分は凍っていて糖度の高いエキス分は凍っていないので非常に凝縮された果汁を得ることが出来ます。その果汁を使用することで甘みだけでなく酸味も伴った凄まじくリッチな味わいのワインが出来るのです。 凍ったブドウを収穫するにはブドウが樹に付いた状態で凍らせないといけないため本来のブドウが完熟して収穫する時期から遅らせる必要があります、更に遅らせても規定値まで気温が下がらないこともあったり野生動物の被害にあったりとリスクが高い生産方法かつ生産量も貴腐ワイン同様に得られる果汁が非常に少ないため、貴腐ワインと並ぶレベルで高級なものが多いです。 使用されるブドウ品種は様々ですが主にドイツではリースリング、カナダではヴィダルという品種がメインです。ただ赤のアイスワインもあったりと多様です。 飲み方、食べ物との相性 通常の白ワインよりもよく冷やすと温度の変化を楽しむことが出来るのでお勧めです、味わいは甘口ながらフレッシュなのでフルーツやドライフルーツ、そこまで癖の強くないチーズと相性が良いです。 アイスワイン単体でもデザートとして成立しますので、今年ももう冬ですし暖かい部屋でアイスワインをデザートとして飲む、なんて贅沢な楽しみ方もいいですねー!

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  • 魅惑の甘口ワインの世界 前編
    11月 6, 2021 Wine shopkikkake

    魅惑の甘口ワインの世界 前編

    甘口ワインと聞いて苦手意識を持つ方も多いかと思いますが、存外奥が深く根強いファンが多いです。 今回は簡単に代表的な甘口ワインの種類等についてまとめていきます。 ここで紹介するのは甘口ワインと言っても『甘く感じる』とかそういうレベルではなく『蜂蜜のよう』等と表現されるレベルの甘口です。 ♦貴腐ワイン まずは甘口ワイン界の王様と言ってもいい貴腐ワイン、甘口ワインだけに留まらずワインの帝王等と呼ばれることもあります。 貴腐ワインは単純に貴腐ブドウを使って作られたワインの事を言いますが貴腐ブドウは単純ではありません、貴腐ブドウはボトリティス・シネレア(貴腐菌と呼ばれるもの)というカビがブドウに着くことでその菌によって果皮に穴が開きます、その後よく日が当たり乾燥した状態が続くことでブドウの水分が蒸発し干しブドウのようになります。 普通のブドウよりレーズンの方が甘く感じられるように、糖分が凝縮された状態のブドウでワインを造ることで非常に糖度の高い極甘口のワインが出来上がります。 そして貴腐菌がついたブドウは貴腐香と呼ばれる普通のワインには見られない特殊な香りがつきます。この極甘口+貴腐香が貴腐ワインです。 ただ貴腐ワインを造るのは数あるワインの中で最高難易度と言っても良いレベルで難しく、この貴腐菌は本来ブドウにとって有害であり一定の条件が揃った環境でのみ貴腐ブドウになることができます。 更にそんな奇跡が起きた貴腐ブドウは干しブドウ状になっていますので得られる果汁は極わずか、ここまで書けば薄々気付いてるかと思いますが、貴腐ワインはその希少性から非常に高価なものも多くなかなか手が出しづらいのが現状です。 最後にその中でも品質の高い世界三大貴腐をご紹介いたします。 ♦ソーテルヌ(フランス) フランスのボルドーにある貴腐ワインの生産地でセミヨンというブドウがメインでソーヴィニョンブランやミュスカデルというブドウを使用することもあり、最低アルコール度数が13%と高いです。ソーテルヌではシャトーディケムというワインが頭一つ抜けています。 ♦トカイ(ハンガリー) ハンガリーにある貴腐ワインの生産地で主要品種はフルミントというブドウ品種、基本的には貴腐ブドウを辛口ワインに加えて甘口にしますがトカイエッセンシアという最上位のワインは貴腐ブドウ100%で造られます。アルコール度数は低く甘みの非常に強い貴腐ワインです。 ♦トロッケンベーレンアウスレーゼ(ドイツ) トロッケンベーレンアウスレーゼは土地の名前ではなくドイツのワイン法での一番上のカテゴリーです。規定値以上の糖度を持つブドウ果汁から作られるワインはブドウ品種や地方を問わずにトロッケンベーレンアウスレーゼを名乗ることができますがモーゼルとラインガウという地方が非常に有名です。リースリングが主要品種で10%以下の低アルコールが特徴です。 最後に貴腐ワインのマリアージュについて 貴腐ワインは食前食後どちらでも楽しめるワインですが味が強いため癖のある食べ物や味の濃いものと合わせると非常に相性が良いです。 代表的なものはブルーチーズやフォアグラですが個人的にフォアグラはソテーだったらメルロー等の柔らかいタンニンを持つ赤ワイン、テリーヌだったら貴腐ワインだと思っております。手に入れたときは是非いろいろなものと一緒に贅沢に楽しんで頂きたいワインですね!

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  • スペイン不動のエース テンプラニーリョ
    10月 30, 2021 Wine shopkikkake

    スペイン不動のエース テンプラニーリョ

    今回はスペインの代表品種の一つである、テンプラニーリョについて。 スペインのハイクオリティな赤ワインはほぼこのテンプラニーリョが絡んでいるというレベルでスペインでは存在感のある品種ですね。 スペイン各地で栽培されていますがその土地その土地で様々なシノニムがあり、作られる地域によって同じテンプラニーリョを使ったワインでも印象は大きく違います。 そんなテンプラニーリョですが、大まかな特徴は早熟でテンプラニーリョという名前の語源にもなっています、果皮は厚く比較的冷涼な地域で造られた場合はしっかりとした酸がありタンニンもしっかりとあるため長期熟成にも耐えるワインとなります、香りはイチゴやスモモ、熟成が進むとタバコ等のアロマも感じられ非常に面白い品種です。 知らないうちに飲んだことがあるというくらいスペインでは有名な品種ですがきちんと意識して今週末はテンプラニーリョを楽しんでみては如何でしょうか?  

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  • ワインの保存方法について
    10月 23, 2021 Wine shopkikkake

    ワインの保存方法について

    このお話はもっと早く記事にするべきでしたが失念していました! ワインを買ってすぐ飲むという場合には関係ありませんが、そうでない場合も多々ありますよね? すぐに飲まない場合や開けてしまったワインはどのように保管するのがベストなのか、今回はそんなお話。 では先に未開封のワインから説明していきます。 ワインは生ものですので、基本的には環境の変化に弱いです。 しかし変化に弱いとはいえワインにとって悪い環境のまま放置しておくのは流石にスパルタすぎるので、まずワインにとって良い環境とは?どんなものか説明していきます。 ♦温度 これが恐らく一番重要で温度の変化がなるべく少ない12℃~15℃位の環境 ♦湿度 ワインは乾燥にも弱いです、コルクが乾燥してしまうと縮んでしまい、隙間から液漏れしたり空気が入って酸化してしまいます。またコルクがボロボロになってうまく抜けなくなってしまったりと悪いことだらけです。その為湿度は65%以上は保ちたいですね。 ♦振動 正直これは日本の一般家庭では避けようがないのですが振動もワインの敵なのです。 ♦角度 ボトルを立てて保存するとワインとコルクの間に隙間ができますよね?そのまま放置してしまうとコルクが乾燥して湿度で説明したことが引き起こされるので寝かせてコルクとワインが接している状態にしておくのがいいですね。 ♦日光、その他の光 直射日光をわざわざ当てる方は流石にいないと思いますが、蛍光灯等の光もNGです。新聞紙を巻いたりしましょう。 ♦周囲の匂い コルクから周囲の匂いを吸ってしまうのでワインを保管している場所に匂いの強いものを置かないように注意しましょう。   上記の項目がワインを保存する際に主に考えるべき事です。 イメージするシチュエーションは地下のじめっとした倉庫のような感じでしょうか?実際にワイナリーのセラーは地下にあることも多いです。 ただ一般の方がワインのために地下室を設けるのは現実的ではないのでやはり手軽にワインを保存するのであればワインセラーを導入するのが手っ取り早いでしょう。ワインセラーならば振動以外の項目は全て網羅できます。 しかしスペースがなかったりと導入できない方もいるかと思います、そんな方には冷蔵庫の野菜室や冷気が出てくるところからなるべく遠いところに寝かせておくのがいいですね!   開栓済みのワイン 開栓してしまったワインはなるべく早く飲むのがベストではありますが、コルクを挿し直して冷蔵庫保管で残ったワインの容量にもよりますが長くて1週間くらいは保存できるかと思います。 コルクを挿し直す際にラップを巻いたり専用のワインストッパーを購入して使用してみるのもいいかと思います。   というわけでこんなデリケートなワインですが、実際何年も保存する場合を除けばそこまで極端に神経質になる必要はありませんが覚えておいて損はないかと思います!それでは良いワインライフを!

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  • まるでライチの香り!?ゲヴュルツトラミネール
    10月 16, 2021 Wine shopkikkake

    まるでライチの香り!?ゲヴュルツトラミネール

    今週はアルザスやドイツの人気品種 ゲヴュルツトラミネールについて。 ここではゲヴュルツトラミネールと表記していますがゲヴェルツトラミネールでも間違いではありません。 アルザスが有名ではありますがドイツでも多く栽培されており、各地で辛口から極甘口の貴腐ワインまで幅広く造られています。 辛口のワインはライチのような香りが印象的で甘口のワインは蜂蜜のような濃厚な香りが特徴的です。 色は黄色味が強く粘り気も強いです、酸味は少なく飲みやすい品種と言えるでしょう。 スパイスのニュアンスもあるので意外にもカレーに合うブドウ品種として名前が挙がることも多いです。 ドイツワインは比較的マイナーなイメージがありますが素晴らしいワイン(特に白ワイン)がたくさんありますのでぜひ挑戦して頂きたいです!

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  • まるで人間のようなブドウ品種カリニャン
    10月 9, 2021 Wine shopkikkake

    まるで人間のようなブドウ品種カリニャン

    今回はまたまたブドウ品種シリーズでカリニャンについて書いていきます。 あまり聞きなれない品種かもしれませんがお付き合いください。 カリニャンはフランスやスペイン等で栽培されている品種です。 特徴は強烈な渋みと酸味でカリニャンだけで作られるワインは0ではありませんがかなり珍しいため、ほとんどがシラーやグルナッシュと一緒にブレンドされます、このようになかなか単体では扱いずらい品種ですがそれは若いカリニャンの話で樹齢を重ねていくと酸味等も落ち着いてカリニャンだけで作られる高品質なワインもあり、このようなカリニャンのワインは梅のような酸味から日本食にも合わせられる味わいとなっております。 樹齢で味の特徴が変化していくのはまるで人間が子供から大人になっていくようで非常に面白いですね!

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  • 正解はどっち?どっちも正解?ブドウ品種のシノニムについて
    10月 2, 2021 Wine shopkikkake

    正解はどっち?どっちも正解?ブドウ品種のシノニムについて

    今回はこのブログでも何度か出てきている単語『シノニム』について書いていきます。 シノニムとは そもそもシノニムという言葉の意味は同義語 類義語という意味です。 ワイン以外にもITの分野でよく使われる言葉のようですがワインでもよく使われます。どこで使われるかというとズバリ、ブドウ品種で使われます。 ワインは世界中で生産されているのは周知のとおりかと思いますが、当然土地が違えば使われる言語も違いますよね?同じブドウ品種でも呼び方が変わること、それがワインでのシノニムです。 例として 以前ブログに書いたイタリアの『トレッビアーノ』は フランスだと『ユニブラン』さらにフランスのコニャック、アルマニャック地方に限定で『サンテミリオン』と呼ばれます。 このように同じ品種でも様々な呼び方、別名があるので探してみると面白いかもしれませんね!

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  • お家で簡単に作れる赤ワインソース
    9月 24, 2021 Wine shopkikkake

    お家で簡単に作れる赤ワインソース

    材料 赤ワイン.......100cc醤油..............大さじ1杯みりん...........小さじ1杯バター..........10g 作り方 1. 赤ワインを鍋に入れ沸騰させてアルコールを飛ばし、中火〜強火で混ぜながら煮詰めていきます。必ず耐熱のゴムベラや木べらでかき混ぜ続けてください。 2. 半分くらいの量になるまで煮詰めたら、しょうゆとみりんを入れて全体になじませるように一度煮立たせ、最後にバターを入れてつやが出るように乳化させたら完成です。 醤油とみりんを加えることで汎用性がありすごく美味しいですよ!余ったワインで是非作ってみてください。

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